結婚式プロフィールビデオ、エンドロールについて
人生の一大イベントとなる結婚式。
友人や親族、職場の上司といったお世話になった人達へのおもてなしの為に多くのカップルは、会場、式の構成、演出などに長い時間をかけて打ち合わせを行い、自分たちの結婚式を成功させる為の準備をします。
結婚式や披露宴を行うカップルのほとんどが、ゲストへの演出アイテムとして新郎新婦を生い立ちから二人が結婚に至るまでを紹介するプロフィールビデオや、結婚式当日を振り返りながら感謝のメッセージを綴るエンドロールビデオといった、新郎新婦を主人公としたビデオの上映を行います。
そういったビデオでの演出はここ数年、結婚式を挙げるカップルの定番となりつつありますが、結婚式で上映するビデオ制作は初めてだという方がほとんどで、その大半は自分たちで制作するのではなく、プロの業者に依頼することでしょう。
しかし、ただでさえ準備作業に追われ忙しくなってしまい、焦ってビデオ制作業者を選び失敗してしまうことは避けたいものです。
そこで、結婚式のビデオ制作に失敗しない為のポイントを3つピックアップしました。
1.制作業者の選び方
サンプルビデオの確認
結婚式や披露宴の最中に演出のひとつとして上映する新郎新婦のプロフィールビデオやサプライズビデオ、オープニングビデオ、エンドロールビデオといった特殊な演出作業は、映像制作の経験がない限り、作成することの出来る業者に依頼をするしかありません。
結婚情報誌やインターネット上にある結婚式の演出に特化したビデオの制作会社の特集などから、予算や自分たちのイメージに近いと思ったホームページをいくつかピックアップしてみましょう。
そこで注意しておきたいのが、結婚式の演出ムービーを制作している業者は数多く存在していますが、過去に制作した作品やサンプル作品を確認することの出来ない制作業者は、あまりお勧めしません。
結婚式の演出はムービーのみならず、他にも沢山の準備作業を行っていかなければならないので、制作業社への依頼に迷っている段階で、ビデオでの演出の為だけに制作業者からの資料の取り寄せを待っていたり、実際に制作業者に会いに行って話しを聞きにいく為の時間を割いていては、短縮できるはずの時間をかけてしまうこととなります。
ゆっくり時間をかけて、問い合わせを行い作業を進めて行くほうが安心できるかもしれませんが、今はインターネット上で確認できるようにしている制作業者がほとんどなので、わざわざ時間や手間をかけて慎重にならなくても、情報を手に入れることは可能です。
まだ迷っている段階であれば、インターネット上や動画サイトのなかからサンプル作品を視聴することの出来る制作業社はいくつも存在しています。
サンプル作品の視聴をしてまたうえで、気になった制作業者に問い合わせる方が、余計な時間をかけずにムービー制作を進めて行くことが出来るようになるでしょう。
そして制作業社を決定した後に、打ち合わせとして足を運ぶようにしましょう。
金額が分かりやすく表示されているか
ビデオ制作業者を選ぶとき、ビデオのクオリティの他にも、金銭面の問題は確認しておきたいポイントです。
金額の表示がないホームページや業者は、まず選ぶことはないかもしれませんが、ざっくりとした金額しか表示されていない場合では、予算を計画しにくくなってしまいます。
結婚式だけでも大きな出費となってしまうので、ビデオ制作に関してはなるべく出費を抑えておきたいものです。
ビデオ制作業者のホームページをチェックする時に、明朗会計であるかどうかをきちんと確認しておきましょう。
演出ビデオといっても、内容によっては費用に大きな差が生まれます。
新郎新婦の演出したい世界観や強調しておきたいシーンなど、技術が必要な作業には、追加料金が発生することがほとんどで、ビデオ制作や編集において、一体どこにお金がかかるかを分かりやすく表記しているのかどうか確認が必要です。
ほとんどの方にとっては初めての制作である結婚式の演出ビデオ。
個人で予算を出すのが難しい分、料金がハッキリと記載されていないホームページはいくら安い金額であっても、あまり信頼しないほうが良いでしょう。
ただでさえ、仕事や家事といった生活の合間をぬって準備を行っていくわけですから、金額があやふやな制作業者に任せてしまうと、金銭面のみならず時間にも負担が掛かってしまいます。
そして業者を決めた後に、完成した作品がまだデータとして手元にないのにも関わらず、事前振込のみの支払いしかない業者も要注意です。
振り込んだ後ではお金が戻ってこないということもあるので、依頼した演出ビデオの完成作品を確認してから入金することをお勧めします。
どの業界であっても同じですが、結婚式は特に一生に一度の大きなイベントなので、利用者に配慮のあるサービスが出来ない制作業者は信用しないほうが良いでしょう。
直接会って相談に乗ってもらえるか
ビデオの制作業者を決めた後に、打ち合わせを行っていくことがほとんどですが、時間に余裕が持てないという場合であっても、メールでのやり取りのみではなく、直接会いに行くことをお勧めします。
プロフィールビデオやオープニングビデオといった特殊なビデオ制作において、自分たちの提案や要望のみではなかなか作業が進みにくくなっていくので、担当してくれる業者さんと相談をしつつ、イメージに出来るだけ近づくようなビデオ作りの提案をしてもらうようにしましょう。
なかには、電話やメールのみでのやり取りしか行っていない業者もありますが、依頼する側にとって好都合であったとしても、トラブルが起こりやすい原因となってしまうので、直接会うことが出来ない業者は信頼しないほうが安全でしょう。
また、どの段階からキャンセル料が発生するのか、万が一、結婚式の当日までにビデオの制作が間に合わないなどのアクシデントが起こってしまった場合の対応などを最初に説明してくれるような制作業者をお勧めします。
2.プロフィールビデオのコツ
新郎新婦の生い立ちや馴初めをゲストに紹介するプロフィールビデオ。
親族や職場の上司、友人などお世話になった人たちも見守るなかで二人が結婚に至るまでの思い出を振り返る重要なビデオでもあります。
そんなプロフィールビデオを制作するなかでも、やらないほうがいいことがいくつかあります。
ビデオ制作の最中はあまり気にならなかったとしても、ただでさえ緊張してしまう式の最中に恥をかくようなような事態は避けたいものです。
そこで、プロフィールビデオの構成や内容について、注意しておきたいポイントをまとめました。
上映時間は短めに
プロフィールビデオに限らず式中に上映するオープニングビデオ、エンドロールなども含め上映時間が長すぎる内容はお勧めしません。
新郎新婦の誕生から生い立ち、出会いから結婚までの期間にたくさんの思い出や選びきれないほどの写真があるかもしれませんが、あまりにも長いビデオだと内容が入ってこないうえにゲストも飽きてしまいます。
そうなってしまうとせっかくの祝福モードが台無しとなってしまうので、プロフィールビデオを制作する時にもアドバイスをもらいつつ構成を考えていきましょう。
肌の露出が多い写真は控えめに
肌の露出が多いファッションや水着姿の写真など、視聴する人によってはあまり良い印象を持たない場合があります。
結婚式や披露宴には、親しい友人のみならず相手の職場の方や親族も出席しているので、悪い印象を与えてしまわない為にも配慮が必要です。
プリクラは少なめに
プリクラを使用すること自体に問題はありませんが、プリクラによっては画質が落ちてしまったりビデオ自体が安っぽくなってしまいがちです。
あまり多くの枚数を使用しないようにしましょう。
身内ネタはほどほどに
思い出の多い友人や家族を楽しませたい気持ちは大事なポイントですが、あまりにも身内しか分からないようなエピソードが続くと他のゲストは付いて行けず飽きてしまいます。
身内ネタが悪いというわけではなく、今後も二人を見守っていく周りのゲストへの気遣いを忘れないようにしましょう。
下ネタは禁止
当然のことかもしれませんが、ビデオの内容に限らず結婚式での下ネタは絶対に禁止です。
ゲストをがっかりさせるようなことは辞めましょう。
自慢になるような写真は多用しない
高級レストランや海外旅行などで撮影した写真や非日常な空間で撮影したものばかりを使用すると自慢っぽくなってしまい、せっかくの素敵な写真も多くを使用しすぎるとあまり見ていて気持ちの良いものではなくなってしまいます。
普段の生活のなかで撮影したものよりも特別な日に撮影した写真のほうが見栄えが良く、たくさん使用したほうが全体的なビデオのクオリティも上がるかもしれませんが、普段の二人がわかるような写真も混ぜながらビデオ制作を行うことをお勧めします。
プロフィールビデオは新郎新婦だけでなくゲストの方にとっても、二人のことを知る大事なビデオとなります。
特に、これまで面識のなかった相手の親戚や職場の方にとって、印象が大きく左右されるポイントとなるかもしれません。
見守っていきたくなるような二人を紹介できるプロフィールビデオを完成させましょう。
3.エンドロールビデオ制作
エンドロールビデオとは、結婚式や披露宴の最後に上映する、ゲストへの感謝の気持ちを伝えるビデオのことです。
ドラマや映画のエンドロールのように、二人の結婚式に出席したゲストの名前を反映させたり、結婚式当日はゲストひとりひとりと話し感謝の気持ちを伝えるということが難しくなるので、事前に考えておいたメッセージをエンドロールビデオを通じて伝えることが出来ます。
結婚式の最後を飾る演出としても分かりやすく、エンドロールビデオの制作は、近年、定番化されています。
演出としても華やかなうえに、披露宴の後に新郎新婦からゲストへのギフトを配るまでの時間を確保することが出来るので、当日バタバタする心配も少なくなるでしょう。
エンドロールビデオの制作は、プロフィールビデオやオープニングビデオとは少し違い、事前に制作するタイプのものはもちろん、結婚式当日の様子をまとめた撮って出しという、その場でビデオを制作の作業を行い、最後に上映するタイプがあります。
自作のエンドロールビデオを持ち込む
一つ目は、自身で制作したエンドロールビデオを持ち込むことです。
招待したゲストと新郎新婦のこれまでの写真を集め、ゲストの紹介及び感謝の気持ちを伝えるというものです。
こちらは事前に用意できるので当日バタバタしなくて済みますし、自身でビデオ制作を行う分、金銭的な負担も少ないです。
しかし、出欠確認が不確かであったり当日ゲストに欠席者が現れてしまった場合、再編集をしなければならなりません。
主役である新郎新婦に当日のハプニングに対応出来るような時間を確保できる可能性は低いでしょう。
自作にこだわりたいのであれば、本人以外にも協力してくれる人が必要です。
業者に依頼する
業者に依頼して制作するエンドロールビデオとは基本的に、撮って出しタイプというもので、結婚式当日の様子を最後にエンドロールビデオとして仕上げるというものです。
こちらは当日に編集作業を済ませて上映をする為、結婚式を振り返るように、全員が出演するビデオとなっていて、大変人気がありますが、制作作業を行う業者さんの技術やスピードが求められる為、決して手頃な金額ではありません。
ひと昔前までは、斬新でインパクトのあるエンドロールビデオとしてゲストへのサプライズ感もありましたが、最近は利用するカップルが多く高い金額を出して制作する割には、サプライズ感は薄れつつあります。
そして、業者の依頼する場合であっても、欠席などによるビデオの内容の変更やトラブルにも応用出来るような業者に依頼することをお勧めします。
オープニングビデオやプロフィールビデオとは違い、当日の制作となる撮って出しタイプのエンドロールビデオ。
出席するゲストが全員出演するといった面では、公平で無難かもしれません。
動画の編集作業に慣れていない方や自信がない方はプロに協力してもらい、素晴らしい結婚式となるよう、段取りを組んで行きましょう。